Risky Melody/インタビュー

結成10周年を迎えるRisky Melodyがシングル『いたいいたいあい』でメジャーデビューする。タイトル曲の歌詞を手掛けたのは相川七瀬。強い意志を貫きながら生きる女性の姿を伝える歌声と演奏は、精力的な活動を続けているこのバンドの実像とも鮮やかに重なる。多彩なカップリング曲も収録されている今作についてALICE(Vocal)、AYA(Keyboard)、ayae(Drums)、HaRU(Bass)に語ってもらった。
 

――今年で結成10周年ですよね?

ALICE はい。10年になります。



――Risky Melodyという名前のバンドは、このバンドを結成する前からあったそうですね。
ALICEさんが高校生の時にやっていたバンドの名前でしたっけ?

 

ALICE そうなんです。私がタレント事務所に入る前にやってたバンドです。事務所に入ってから舞台とかをやるようになったんですけど、「バンドをやりたい」という話になって、私が高校時代にRisky Melodyというバンドをやってたことを知ったプロデューサーが、「その名前、いいじゃない」と。それで今のRisky Melodyが始まりました。

――高校の頃のRisky Melodyは、ガールズバンドではなかったんですよね?

ALICE はい。女の子でバンドをやる人が周りにいなかったので、同級生の男の子たちと活動していました。

――昔のRisky Melodyのメンバーは、こうして名前が受け継がれていることに驚いているんじゃないですか?

ALICE そうなんですよ。この前、路上ライブをやってたら、昔のドラムが来ました。「いやあ、感慨深いわあ~」と(笑)。
AYA・ayae・HaRU (大爆笑)。
ALICE 先日のワンマンライブも観に来て、すごく楽しそうでしたね。デビューシングルの「Risky Melody」というタイトルの曲をやった時、ぐわっ!と前に来ました(笑)。こうして名前が受け継がれてるのを喜んでくれてます。「嬉しい。頑張ってね」と言ってくれました。

――今のRisky Melodyは2014年に始動して、現在の体制になったのが2018年5月。2019年4月にギターのAsumiさんが加入して、そこで今の5人になったんですよね?

ALICE そうです。2018年から第2期が始まって、この5人になってからもうすぐ5年ですね。
AYA 私たちはもともとRisky Melodyと同じ事務所の後輩バンドとして活動していて、私とayaeはそれぞれ別のバンドのリーダーでした。HaRUは、その頃に始まった新しいバンドのリーダーで、当時のギターも、その頃に動き始めたバンドのリーダーだったんです。「リーダーを集めたバンドにしよう」というのが、第2期Risky Melodyだったんですよね。

――先輩のバンドのメンバーになるというのは、どういう心境でした?

AYA 最初はプレッシャーが大きかったです。
ALICE HaRUは、第1期のRisky Melodyのライブは観てないんだよね?
HaRU 観てないです。
ALICE AYAとayaeのバンドは、一緒にツアーを回ったりもしていたんですけど。
ayae 当時からALICEさんのオーラがすごかったです。初めてお会いした時の衣装が白いモフモフで、羽根みたいなのが生えてたんです。それも相俟って、「すごい人がいる!」ってなりました(笑)。楽屋にいても光を放ってる感じでしたね。気やすく声をかけられない雰囲気でした。

――今もALICEさんを崇めているんですか?

ayae 6年も一緒にやってるので……。
ALICE もう緊張してくれません(笑)。

――(笑)。HaRUさんは、Risky Melodyに加入することになった時、どのようなことを思いましたか?

HaRU 新しいバンドを始めたところで、「Risky Melodyのベースにならないか?」と、突然プロデューサーから言われたんです。「なんかよくわからないけど……やってみます!」という感じでしたね。高校の軽音部の時以来、暫くバンドをやっていなくて、「またバンドやりたいな」と思ってたところでそうなったので、「これは何かの運命かもしれない!」という感じでした。勢いのままRisky Melodyのメンバーになって、今に至ってます。

――女神のALICEさんのお導きのままに突き進んだということですね。

ALICE 私は全然女神じゃありません(笑)。
HaRU 初めて事務所でALICEさんに会った時のことを今でもよく覚えてます。「こんなに細くて長くないとバンドってできないんですか?」って訊いたんですよ。
ALICE そんなこと訊かれた!?
HaRU はい。私の質問に対してどんな風に答えてくれたのかは、全然覚えてないですけど(笑)。

――(笑)。AYAさんは、加入前にALICEさんをどんな眼差しで見ていたんですか?

AYA 私はもともとアイドルやバンドが好きだったんです。でも、ガールズバンドのライブを観たことがなくて。初めてライブを観たガールズバンドがRisky Melodyでした。最初にライブを観た時に「すごいな!」ってなって、憧れの存在だったんですよね。だから初期のメンバーが脱退することになってRisky Melodyがなくなるかもしれないとなった時、「終わってほしくない」と思いました。それくらい大好きなバンドだったからこそ、メンバーになることに対しては覚悟が必要でしたね。
ALICE 最初の頃、ガチガチだったよね?
AYA そうなんです。お客さんの前で新メンバーになることが発表された時、ものすごい表情だったので、「体調悪いの?」って心配されました(笑)。
ayae 「ちゃんと覚悟を決めないといけないな」と、私もその時に思ってました。

――後輩たちが加入する覚悟を決めてくれたから、Risky Melodyがこうして今も続いているんですね。

ALICE 本当にその通りです。「こんなにRisky Melodyのことを考えてくれる後輩がいるんだ」っていうのが、あの時はとにかく嬉しかったです。バンドはメンバーがいてこそなので、「続けさせてくれてありがとう」と感謝しています。

――Asumiさんが加入する前は、ギターレスのバンドにすることも考えたそうですね?

ALICE はい。「バンドは信頼できるメンバーとしかやりたくないから、もうこの4人でいいよね?」って決意した時期がありました。でも、その直後にひょろっとAsumiが来たんです。彼女は前のメンバーの時のラストツアーを仙台で観ていたんですよね。当時高校生だったAsumiは、対バンのサポートでギターを弾いてました。

――その後に再会したんですね?

ALICE そうなんです。高校を卒業してから彼女は上京して、うちの事務所に挨拶に来たんです。プロデューサーが私たちの渋谷でのライブにAsumiを連れてきました。あの時、他の3人は私の表情を窺ってましたね(笑)。「私たちはいいけど、ALICEさんが嫌だったら、断ってください」という感じで。

――会ってみたAsumiさんの印象は?

「ALICE 話をしてみたら、「これはこれで運命かもしれない」と思いました。彼女はRisky Melodyにとって運命のギタリストだったと今でも思います。演奏スキルも申し分なかったですし、Risky Melodyのライブを観て入りたいと思ってくれたことも嬉しかったですし、「これはメンバーだな」とあの時も感じたんです。
AYA Asumiも運命を感じていたみたいです(笑)。Risky Melodyのライブを観た時、「私はここでギターを弾いてる気がする」って直感で思ったらしいので。

――Asumiさんは、高校生の時にGIT MASTERS 2016ジュニア部門グランプリを受賞したんですよね?

AYA そうなんですよ。

――ヴァン・ヘイレン、ヌーノ・ベッテンコート、マイケル・シェンカーとか、ハードロックのギタリストに影響を受けてきたと聞いております。

AYA 学生時代も、「ギターが友だち」みたいな感じだったみたいです。
ALICE リアルぼっち・ざ・ろっく!なんです(笑)。Asumiもぼっちちゃんみたいに声が小さくて、上京したての頃は全然喋れなかったので。
AYA Asumiは学生時代、情報源が雑誌だったみたいなんです。だからヴァン・ヘイレン、ヌーノ・ベッテンコート、マイケル・シェンカーとかから影響を受けることになったみたいです。
ALICE 彼女の加入によって、Risky Melodyの楽曲はロックの方向になっていきました。

――メンバーのみなさんは、経歴やルーツも多彩ですよね。ALICEさんは先ほども少し触れていた通り、女優でもあるんですよね?

ALICE はい。いろいろやらせいただいています。グラビアのお仕事もしているんですけど、それぞれで演じ分けている感覚ですね。いろいろなお仕事をしながらRisky Melodyに還元していきたいと思っています。

――AYAさんは、ミス日本のゆかた2021準グランプリを受賞したんですよね?

AYA はい。ライブが全然できなかったコロナ禍の時期でもRisky Melodyを広めたくて、メンバーそれぞれが個人でできることを探したんです。私も何かに挑戦したくてコンテストに出ました。和服や浴衣は、もともと好きだったんです。

――小さい頃からエレクトーンを習ったり、オーケストラで演奏していて、音楽が身近にある家庭で育ったとお聞きしています。

AYA そうなんです。母方の実家がヤマハの音楽教室です。母、祖母、曾祖母もみんな音楽をやってきたので、私も小さい頃から音楽が当たり前にある環境でした。

――HaRUさんは、グラビアのお仕事もしているんですよね?

HaRU はい。私もコロナ禍の頃に個人の活動として、グラビアのお仕事にチャレンジしました。

――こうしてお話をしていても、とても社交的な印象です。

HaRU そうなんだと思います。(笑)

――ayaeさんは、大学で打楽器全般を勉強したんですよね?

ayae はい。オーケストラも吹奏楽もやってきました。打楽器はいろいろな種類とジャンルがあるので、民族楽器のハンドパーカッション、スチールパン、和太鼓とかの勉強もしましたね。オーケストラでティンパニを叩いたり、シンバルを鳴らしたりもしていました。

――個性豊かな5人で活動を重ねてきて、ついにメジャーデビューするわけですね。

ALICE はい。やっとです。長かったですね。結成から10年でメジャーデビューするガールズバンドは、なかなかいないと思います。東京ドームとか大きな会場でライブをするのを目標としているので、メジャーはその過程で行かなきゃいけない場所だとずっと思っていたんですけど、バンドとしての軸は崩したくなかったんです。今までもメジャーデビューのお話を頂いたことはありました。でも、なかなか上手くいかなったんですよね。徳間ジャパンさんからお話を頂いて、「今なら私たちもここで頑張れるぞ」と思って、メジャーデビューすることになりました。ここからがスタートという気持ちですね。コロナ禍もなんとか生き延びましたし、大変なことを乗り越えてきたメンバーたちなので、これからもこの5人で戦っていけると思っています。

――2月14日にリリースするシングルがメジャーデビュー作ですが、タイトル曲の「いたいいたいあい」の作詞をしてくださったのは相川七瀬さんですね。どのような経緯で歌詞を書いていただくことになったんでしょうか?

ALICE 新しいことに挑戦したかったんです。「挑戦をするんだったら、どなたかに作詞をしていただいたらどう?」ということになったのが最初でした。今までは私が歌詞を書いていたんですけど、私も新たな世界を見たかったんですよね。

――歌詞をどなたにお願いするのかを話し合う中で、相川さんのお名前が挙がったんですね?

ALICE はい。「ロックのアーティストの方々の中でも、一番Risky Melodyに合っているのではないか?」と。だめもとでお願いをしてみたところ、ご快諾をしていただきました。「これもご縁だと思います」とおっしゃってくださって、嬉しかったですね。

――相川さんが他のアーティストの歌詞を手掛けるのは、かなり久しぶりだったみたいですね。

ALICE そうなんです。相川さんも何か新しいことをしてみたい時で、飼っていた猫ちゃんの名前がリスキーちゃんだったり、誕生日が近かったりとか、いろいろな点で縁を感じてくださったそうです。

――「いたいいたいあい」の歌詞は、誰に何と言われようが自分の愛を大切にして貫く姿勢が伝わってきます。

ALICE 私の同世代の女の子がどういうことで悩んでいて、どういう状況にあるのかについて取材みたいなことをしてみたんです。そこで感じたことを相川さんにお伝えしました。相川さんがデビューした90年代にSNSはなかったですし、もっと人との関わり方が濃密だったと思うんですよね。今はいろいろなツールによってコミュニケーションがとりやすくなっている面はありますけど、逆に愛というものをわからなくさせている部分もあるかもしれないなと。そういうお話しました。

――歌詞で描かれている「いたいいたいあい」の「あい」は、生き方、趣味嗜好、信条とか、様々なことにも当てはめられると思います。

ALICE そうですね。口ずさみたくなるキャッチーな曲ですけど、強いメッセージが込められています。
ayae 全体的に強さが伝わってくる曲ですね。音に関してはところどころにキメのフレーズがあるんですけど、とにかく全力で行かせていただいています。
ALICE まさに《私は私の道をいく》という感じだよね?
ayae そうなんです(笑)。ライブでもそこに全神経を集中させたいと思っています。

――HaRUさんは、この曲をどのように感じていますか?

HaRU 大切なことを思い出させていただいた感じがあります。「愛ってこういうもんだよね?」ってなんとなく思っちゃってたところが私にもあったんですけど、人それぞれの形があっていいはずなんですよね。そういうことを考えさせられました。

――「あいつのあの感じ、いたいよね?」とか他人に言われても、本人の選んだことであれば貫けばいいんですよね。

ALICE そうですね。貫いていくのが大事だと思います。
AYA 加入する前から「自分の道は自分が作る」というメッセージを私はRisky Melodyから感じていました。Risky Melodyのテーマですよね。
ALICE テーマですね。「Risky Melody」という曲でも《道なんて作ればいいさ》と歌ってますから。
AYA 「これをやりたい」と思ったら自分たちで道を作るバンドなんです。例えば「野外フェスに出たい」となってもなかなか出るのが難しくて、自分たちで野外フェスを主催することになりましたから。そういうバンドなので、「いたいいたいあい」の《私は私の道をいく》は、Risky Melodyにぴったりですね。
ALICE 相川さんは、Risky Melodyのこともすごく考えて歌詞を書いてくださったんだと思います。

――90年代にデビューした相川さんも信念を貫いて活動を続けてきたアーティストですから、下の世代に大切なスピリットのバトンを繋ぐ気持ちもあったのかもしれないですよ。

ALICE 相川さんのライブを観させていただいた時、「私はずっと現役でやってきているけど、いつか次の世代にバトンを繋がなきゃいけない」とMCでおっしゃっていました。丁度この曲の歌詞を書いていらっしゃった時だったので、もしかしたら私たちのことを考えてくださったのかもしれないです。

――この曲は、ALICEさんのパンチの利いた歌もすごく良いですね。

ALICE ありがとうございます。相川さんがレコーディングに立ち会ってくださったんです。「強い女の子像で歌って欲しいから、まっすぐ歌おう」「ここがアクセントだよ」とか、ディレクションをしていただきました。

――相川さんの表現スタイルを継承した歌にもなっていると思います。

ALICE そう言っていただけると嬉しいです。頑張りました。

――作曲と編曲を手掛けたのは、コンプさんですね。。

ALICE はい。相川さんに作詞をお願いすることになった時、作曲をどなたにお願いするのかは決まっていなかったんです。相川さんが「自分の作品感をよくご存じの方にお願いしたいです」とおっしゃって、コンプさんに曲を作っていただくことになりました。相川さんの世界観を最大限に活かした曲になっていると思います。相川さんのファンのみなさんにも聴いていただけたら嬉しいですね。

――上の世代はもちろん、中高生くらいのリスナーにも「バンドってかっこいい」ってなってもらえる曲だと思います。

ALICE 中高生にも聴いていただけたらいいなあ。

――Risky Melodyに憧れてバンドを始めた子供たちが何年後かにメジャーデビューする際、「ALICEさんに歌詞を書いていただきたいんです」とお願いするかもしれないですよ。

ALICE うわあ! 書く! 書く! ぜひ書かせてください(笑)。そうなったらいいですね。我々も偉大な先輩方からの影響を受けてきたので、影響を及ぼせるような側になりたいです。ガールズバンドは少ないので、そういう存在にもなりたいですね。

――このシングルは【TYPE-A】と【TYPE-B】がリリースされて、それぞれに異なるカップリングが2曲ずつ収録されるんですね。

ALICE はい。カップリングは全部で4曲です。今までのRisky Melodyの曲を手掛けてくださったみなさんに大集合していただきました。作曲家チームのみなさんと「愛」をテーマに1曲1曲を形にしています。作詞は全部私なんですけど、各曲に作曲をしてくださったみなさんの愛が詰まっていますね。

――今回のシングルの全体的なテーマも「愛」ですよね?

ALICE はい。毎年のRisky Melodyのテーマを決めているんです。今年は10周年なので、「愛」をテーマにすることにしました。10年間続けてこられたのはいろいろな方々の愛のおかげですし、その愛を形にしていくという意味合いです。このテーマをシングルの曲にも反映しました。

――【TYPE-A】に収録されるのは、「記憶の岸辺」と「Love is...」。「記憶の岸辺」を作曲したのは、Asumiさんですね。

ALICE はい。今度、私が出演する舞台のテーマ曲なのでその作品の世界観なんですけど、ロック感も強いですね。どっしりとしたギターがサビで壮大に鳴り響くところも含めてエモーショナルなバラードです。Asumiは儚さがあるというか、哀愁のある曲が得意なんです。他にも彼女が作った候補曲があって、激しめのものもあったんですけど、これが選ばれました。

――「Love is...」を作曲したNICKYさんも、Risky Melodyの曲をたくさん手掛けてくださっていますね。

ALICE はい。NICKYさんは「REBOOT」とか、毎年の私たちのテーマになる曲を書いてくださっているんです。「Risky Melodyといえば」という曲をこれまでも作っていただいたので、「Love is...」もそうなっていくと思います。私たちが今年全国を回るツアーのタイトルも「Love is... TOUR」なので、これから先の1年間のテーマ曲でもありますね。

――【TYPE-B】に収録されるのは、「アイのカタチ」と「Place of Destiny」。カップリングに関してはみなさんが編曲を手掛けていますね。ピアノの音色を効果的に活かしているのは、Risky Melodyのサウンドの特徴だなと感じました。

AYA 今回は、わりとどの曲もピアノが入っているんですよね。
ALICE 女の子が愛をテーマにした曲を演奏するとなると、やっぱりピアノが似合います。音の面でもカップリングそれぞれの魅力があるので、ぜひ楽しんでいただきたいですね。

――YOSHIHIROさんが作曲をした「アイのカタチ」は、情熱的なサウンドです。

ALICE この曲は、歌うのも演奏も難しいです(笑)。ギターソロもすごいです。

――ギターソロとピアノソロが交わされる展開もワクワクします。

ayae あそこは、かっこいい!
AYA こういう展開をする曲は、今まであんまりなかったんです。そういう部分でも新鮮さを感じていただけると思います。

――ルーベラ・木村・カエレさんが作曲をした「Place of Destiny」は、ファンタジー感があるというか、歌劇のようなドラマチックさを感じます。

ALICE 私もファンタジーをイメージしていました。頂いた曲を聴いた時に壮大な世界を感じたので、「誰かの居場所」「渡り鳥」「どこにだって飛んでいけるのにここにいることの意味」みたいなイメージが湧いて、運命の場所について描いた歌詞になっていきました。

――リズム隊のプレイもかっこいいです。

ayae 悲しげだけど熱さのあるメロディも聴きどころですね。
HaRU 木村さんは、いつも楽器隊それぞれの見せ場を作ってくださるんです。この曲もライブで盛り上がると思います。
ALICE ライブでもちゃんと聴かせられるようにしないと。
HaRU そうですね(笑)。
ALICE 今年のツアーは、1年をかけて全国を回るんです。今回の5曲がツアーファイナルでどういう風に伝わる曲になるのかが楽しみですね。
HaRU 1年間の中でレベルアップしていけると思います。
ALICE ライブでやり始めた最初の頃の初々しさもその時だけのものなので、それはそれで貴重ですけど(笑)。ツアーの初日から楽しんでいきたいですね。

――ツアーのスケジュールは、今後も追加で発表されていくそうですが、ツアーファイナルのワンマンライブが来年の1月17日にZepp Shinjukuで開催されるのは、既に決まっていますね。

AYA そうなんです。
ALICE 初のZeppです。
ayae ファイナルを迎えるまでに約1年をかけて全国を回る予定です。
ALICE 今までは2、3ヶ月の中でたくさん各地を回るツアーだったんですけど、今年は気持ちのゆとりを持てるのかなと思ってます。
AYA ツアーが始まる前は、2月22日に赤羽ReNY alphaでのワンマンライブもあるんですよね。メジャーデビューシングルをリリースした後の最初のライブです。

――シングルに収録されている5曲は、2月22日のライブでも全部披露されるんでしょうか?

ALICE その予定ではあります。

――3月8日、9日に台北でもライブをやるんですね。

ALICE はい。海外公演は初めてです。
ALICE 海外でのライブの回数も増やしていきたいですね。パスポートの期限は5年ですから。
HaRU せっかくパスポートを取ったんだから、どんどん使わないと(笑)。
ALICE これからもライブは大事にしていきたいです。「他のバンドには負けない!」という気持ちがあります。10年間の中で年間100本、多い時は200本やってきたので、トータルで1000本以上にはなるんだと思います。私は舞台出身で、プロデューサーが舞台の演出と脚本をやっているというのもあるので、チーム全体としてもステージにはこだわり抜いているんです。ワンマンライブのストーリー構成もしっかり練っているので、どんな方々も楽しめるものになっている自信があります。

――ライブの経験をそれだけ積んできていますから、アウェイの場でも戦える自信があるんじゃないですか?

ALICE はい。路上ライブもやってますからね。
HaRU 路上は、アウェイどころじゃないですからね(笑)。
ALICE そういう場でも楽しんでいただけるライブをいつも心がけてるので、アウェイも怖くないです。

――叩き上げのバンドですね。

ALICE ありがとうございます。メジャーデビューしますけど、ここからが勝負だと思ってます。何があっても挫けない心も持ってるバンドです。
AYA 「打たれ強くなった」ということなのかもしれないですけど(笑)。Risky Melodyという名前だからなのか、今までもリスキーなことがいっぱい起きてきたんです。
ALICE ライブ直前に交通事故に遭うメンバーがいたり。
ayae そんなこともありましたね。
ALICE 「そんなこともありましたね」じゃないわよ(笑)。
AYA いろいろあった分、打たれ強くなってるのかもしれないです。
ALICE メジャーデビューという夢の1つは叶いましたけど、ここで調子に乗っちゃいけないんですよね。今まで積み重ねてきたことをこれからも大事にしてやっていきます。
AYA 約1年をかけて回るツアーを成長に繋げたいですね。

――1年間にわたって全国を機材車で移動したら、各地のサービスエリアにも詳しくなるでしょうね。

ALICE 既にかなり詳しいバンドです(笑)。
AYA 好きなサービスエリアが決まってますからね。
ALICE 無料の足湯があるサービスエリアとか。
AYA 日中しか開いていないんですけど。
ALICE まだ行ったことがない地域のサービスエリアにも詳しくなりたいですね。それも目標かもしれないです(笑)。

取材:田中 大



オフィシャルHP
オフィシャルX:
 

リリース情報
メジャーデビューシングル「いたいいたいあい」
発売日:2024年2月14日(水)
楽曲配信はコチラ
【タイプA】 TKCA-75208 定価:¥1,500(税抜¥1,364)
1. いたいいたいあい
2. 記憶の岸辺
3. Love is...
4. いたいいたいあい Instrumental

【タイプB】 TKCA-75209 定価:¥1,500(税抜¥1,364)
1. いたいいたいあい
2. アイのカタチ
3. Place of Destiny
4. いたいいたいあい Instrumental

TOUR情報
Risky Melody 10th Anniversary Tour
メジャーデビューシングル「いたいいたいあい」Release Tour「Love is... TOUR」
2月22日(木)東京 赤羽ReNY alpha (※RELEASE ONE-MAN LIVE)
2月28日(水)東京 下北沢VOICE FACTORY
3月1日(金)千葉 柏ThumbUp
3月8日(金)台湾 台北Revolver
3月9日(土)台湾 台北THE WALL
3月14日(木)東京 下北沢VOICE FACTORY
3月16日(土)東京 青山RizM
3月20日(水)神奈川 小田原姿麗人
3月24日(日)東京 下北沢VOICE FACTORY
3月30日(土)仙台ROCKATERIA
3月31日(日)新潟 CLUB RIVERST
4月9日(火)千葉 稲毛K’s Dream
4月14日(日)東京 下北沢VOICE FACTORY
4月17日(水)東京 青山RizM
4月24日(水)愛知HOLIDAY NEXT NAGOYA
4月25日(木)大阪 心斎橋CLAPPER
4月27日(土)大阪 西九条BRAND NEW
4月30日(火)東京 青山RizM

※5月以降は、随時発表していきます。
※ブッキングライブは、ツアーには含まれません。

FINAL ONE-MAN LIVE
2025年1月17日(金)東京 Zepp Shinjuku
~君と僕となら越えていける10th Anniversary ONE-MAN LIVE~