誰にでも、故郷を想う気持ち、ノスタルジーがある。
世の中がまだモノに溢れていなかった時代。
日本社会が活気に溢れ、高度成長の波が
日本人の暮らしを、心を、豊かにさせていた時代・・・。
今、あなたの“記憶の宝物”が輝きだす

日本が高度成長に沸いていた頃、千田裕之の生まれ故郷・北海道夕張市は、炭鉱の町として、労働者が全国各地から集まり、活気に溢れていた。その反面、炭鉱事故が度々起こる時代でもあった。
そして、石炭から石油へエネルギー源の移行に伴い、炭鉱町は次々と閉山に至り、多くの炭鉱労働者が失業し、著しい衰退へとつながっていく・・・。
夕張を離れて四十年。生まれ育った故郷には、当時の面影は何もない。
『帰りたい』のモチーフは、シンガーソングライター千田裕之自身の望郷をも、テーマにした作品なのである。